北朝鮮の挑発がエスカレートしている。3月30日には、「北南関係は戦時状態に入り、すべての問題は戦時に準じて処理される」と発表し、「朝鮮の尊厳と主権を侵害するいかなる挑発行為に対しても、予告なしに物理的行動を取る」と宣言した。この「行動」には、ハワイやグアムなどの米軍基地や韓国大統領府への核攻撃も含まれている。つまり北朝鮮は、いつでも米韓を相手に戦争するつもりだと言っているわけである。
2013年3月アーカイブ
エミリー・ディキンソンの詩から「わかってるわ あの人がどこかに(I know that he exists)」(壺齋散人訳)
わかってるわ あの人がどこかに
隠れてらっしゃてるってことは
あの人は わたしたちの
下品な目を避けてらっしゃるのよ
彫刻の森美術館のエントランスのトンネルをくぐると、正面に犀の像が見え、その左隣にこのような作品が見える。プールに横向きに浮かんだ巨大な顔の像だ。頭には髪の毛のかわりに蔦の葉が生えている。
写真(ロイターから)は、先日ロンドンの国会議事堂前広場で行われたデモの様子。参加者たちは皆一様に、大蔵大臣ジョージ・オズボーン(George Osborne)の仮装をして整然と行進している。彼らのスローガンは「食の平等(Enough Food for Everyone IF)」だ。今年の6月にイギリスで開催されるG8で、このテーマが取り上げられるように訴えているのだという。
1991年にアルプス山中で発見され、これまで冷凍保存されてきたアイスマンのミイラが、初めて完全解凍された。その様子をNHKが放送していたのを興味深く見た。(NHKスペシャル:完全解凍!アイスマン~5000年前の男は語る~)
ロシアでは、プーチンの敵は天寿を全うできないとささやかれているらしいが、そのプーチンの敵の中で生き残ってきた最後の大物、ボリス・ベレゾフスキー(Борис Вади́мович Березо́вский)が死んだ。それもロンドン近郊の自宅の風呂場で、不可解な死に方をしたという。早速イギリスの警察機関が操作に入ったというから、この変死の裏には、謀略の動きがあるのかもしれない。
これまで、宇宙の年齢は137億歳と考えられてきたが、あたらしいデータをもとに解析した結果一億年遡って、138億歳であることがわかったという。
1494年の秋から翌年の春にかけてのイタリア旅行は、デューラーの画業に大きな転機を与えた。デューラーはイタリア、とりわけヴェネチア派の絵画に接することで、技術的にも表現の上でも各段の進歩を遂げたのである。その進歩の過程は、デューラーがこの旅に携えて行った水彩画のスケッチブックを見るとよくわかる。往路に描いた風景スケッチと、復路のそれとでは、非常な格差が認められるのである。
エミリー・ディキンソンの詩から「好きよ、それが何マイルも駆けゆき(I like to see it lap the miles)」(壺齋散人訳)
好きよ、それが何マイルも駆けゆき
谷底を舐めるように進み
貯水池に立ち止まって渇きをいやし
そして勢いよく山々の
習近平が国家主席就任後に最初に選んだ外遊先はロシア。プーチン大統領との友好的な関係を内外にアピールしたが、それは日米を強く意識したものだとの見方が有力だ。アメリカに対してはミサイル防衛システムを強く牽制するとともに、日本に対しては尖閣諸島が中国にとっての核心的な利益だと匂わせるような発言を行った。
地中海の小島国キプロスを舞台に起きた経済危機騒ぎが世界の耳目を集めた。金融危機に陥ったキプロスに対してEUが救済に乗り出したが、その条件としてキプロスの銀行預金について特別の課金をするように求めたところ、当然のことながらキプロス国民が大反対、与党がEUの意図を受けて提案した法案はあっさり否決された。そこで、キプロスの経済危機は解決の目途がたたなくなったばかりか、銀行預金は一部機能を除いて閉鎖されたままという異常な事態に陥っている。銀行機能を再開すれば、大量の預金引き出し騒ぎが起こるほか、外国からの資本の流出に拍車をかけるという理由からだ。
先日懇意にしている婦人たちと箱根に遊んだ際、彫刻の森美術館を訪ねた。湯本から登山電車に乗り込んだ頃は雪をみることはなかったが、宮ノ下を過ぎるころからうっすらと雪を被った景色を見るようになり、彫刻の森美術館に入ると一面が雪景色だった。
中国の国会と言われる全人代(全国人民代表大会)が、約2週間の日程を終えて、習近平以下のあらたな指導部が登場した。この指導部は今後10年間にわたって中国をリードしていくと考えられるので、日本としても長い付き合いになることを覚悟して、今後の対応に努めていかねばなるまい。
デューラーは1494年の5月に、4年間にわたった遍歴を終えニュルンベルグに戻ってきたが、その7週間後に父親の計らいで結婚した。相手はニュルンベルグの大商人ハンス・フライの娘アグネスであった。アグネスは婚資として200グルデンを持参してきた。この金で、デューラーは一回目のイタリア旅行に行くのである。
エミリー・ディキンソンの詩から「恍惚の一瞬には(For each ecstatic instant)」(壺齋散人訳)
恍惚の一瞬には
苦悩で支払わなくちゃならない
それもとびっきり
身のよだるような歩合で
NHKが東北復興支援ソングとして流している「花は咲く」が、いまや国民の広い範囲で歌われているという。昨年末のNHKの歌番組「紅白歌合戦」でも、西田敏行さんら東北ゆかりの人たちが中心になって歌っていた。それぞれが一枚のガーベラを手にしながら歌い継いでいった歌声は、それを聞く者の心を癒したに違いない。
浄智寺の奥は横に広く、その先の方が墓地になっている。墓地の一部はやぐら形式で、中には結構大きな洞窟もある。その洞窟の入り口に、絵にあるような石像が立てられていた。布袋尊の像だ。
火星探査期キュリオシティが採取した岩石から生命誕生に不可欠な六つの元素(硫黄、窒素、水素、酸素、リン、炭素)を検出したと、NASAが発表した。このことからNASAは、「火星にはかつて微生物の生存に適した環境があった」とつけくわえた。
エミリー・ディキンソンの詩から「希望は羽の生えた生き物(Hope is the thing with feathers)」(壺齋散人訳)
希望は羽の生えた生き物
止まるところは魂のなか
言葉のない調べを歌い
決してやめることがない
北鎌倉から鎌倉市街に通じる街道を歩いていくと、東慶寺の先に、浄智寺がある。街道から少し入ったところだ。山のふところの森に囲まれた一角で、森閑たるたたずまいだ。
写真(Newsweek から)は、1月14日から3月10日までの55日間、ガンジス川のほとりなるアラハバードで行われているヒンドゥー教の祭典「クンブ・メーラ(Kumbh Mela)」の様子。夥しい数の人々が、バラモンの聖職者に先導されてガンジス川に飛び込んでいく様子である。殆どの人が一糸まとわぬ姿で聖なる川の水を浴びている。
中国の国会に当たる全人代が開催中だが、こうした大規模イベントが開かれると、中国全土から請願者たちが集まってくる。彼らは、地方政府による不当な行為を直接中央の実力者に訴えようとして集まってくるのだ。しかし彼らには多くの場合、過酷な運命が待っている。その始まりが、拘留所への収容だ。
安倍政権が設置した「産業競争力会議」なるものが、「解雇ルールの明確化」について議論を始めたそうだ。「成長産業への人材の移動が円滑になるよう、企業が社員に再就職の支援金を支払うこととセットで解雇できるようにする」などと意義を歌っているが、要するに従業員の解雇をしやすくするための議論である。
アルブレヒト・デューラーの父親は、やはりアルブレヒトという名前だった。そのアルブレヒトは自分の家族や生涯の出来事についてメモを残していたらしく、息子のアルブレヒトはそのメモに基づいて「家譜」を書いた。それによれば、父親はハンガリーの小さな町で生まれ、家業の金細工を習い覚えて後、ドイツへ来て、長らくネーデルラントの芸術家たちのもとにいたが、1455年にニュルンベルグにやっていた。息子のアルブレヒトは、このニュルンベルグで生まれ、そこで一生を過ごすことになる。
エミリー・ディキンソンの詩から「憎んでる暇(I had no time to hate, because)」(壺齋散人訳)
わたしには憎んでる暇はなかった
死がそのことを妨げたから
それにわたしの人生は憎しみを
極めるほど充実してはいなかった
イタリアの総選挙で、ベルルスコーニの中道保守が大健闘し、新興政党「五つ星」が躍進した。どちらもモンティが主導してきた緊縮路線を批判し、ベルルスコーニに至っては、減税と財政出動の組み合わせを約束している。これを前にして欧米の批評家たちには、無責任な政治家がイタリアを牛耳れば、一人イタリアの破滅のみならず、ユーロの破滅につながると心配する者が多い。「エコノミスト」誌などは、ユーロが日本の二の舞を舞って、第二の日本になるだろうと警告している。
鎌倉の東慶寺の正式名称は東慶総持禅寺という。もともとは独立した禅宗の尼寺であったそうで、徳川時代には縁切り寺としてその名をとどろかせた。夫との絶縁を願う妻がこの寺の険しい石段を登って山門をくぐれば、何人と雖も手を出すことは許されなかった。
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