日々雑感

仰げば尊し

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今日(3月18日)、木下恵介監督の名作といわれる映画「二十四の瞳」をDVDで見ていたら、「仰げば尊し」のメロディが何度も流れていた。時あたかも卒業式のシーズンで、日本中の学校でいまだこの曲が歌われていると聞き、この歌の息の長さを感じた。かくいう筆者も、小学校、中学校、高校と、卒業式を迎えるたびにこの歌を歌ってきた。それゆえ、これを聞くと身に染みて懐かしい感じをさせられる。最近は歌詞が古風だとか、内容が封建的だとかいって、敬遠する学校もあるようだが、根強く支持されていることの背景には、日本人の歴史の厚みのようなものを、この歌が感じさせるからだろう。

今年はシェイクスピア生誕450周年記念の年とあって、シェイクスピア劇の本拠たるロンドンのグローブ座が、世界中のあらゆる国に赴いてシェイクスピア劇の公演運動を繰り広げている。その一環として、来年中には北朝鮮に赴き、ハムレットを公演する予定だという。これには賛否様々な反応があるようで、その大部分は、北朝鮮などにシェイクスピア劇を見せる意義はないというものだが、グローブ座は世界中のあらゆる国で公演するということに意味があるとして、北朝鮮公演を中止するつもりはないとのことだ。

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ソチ・オリンピックの開会式に欧米の政治的指導者がほとんど参加しなかったことは、いまのロシアに対する欧米市民の評価を象徴するものだったが、そうした評価は、ネット空間の中で、ロシア・バッシングとでもいうべき現象に、増幅した形であらわれている。たとえば、上の写真(ロイターから)だ。このツイン・トイレは、ロシア式生活を象徴するものとして、つまりあざけりの対象として、欧米のネット空間を渡り歩いている映像のひとつである。

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写真(Huffington Post から)は、体重500キロの女性を写したもの。体重が500キロというと、ダービーに出てくるような馬の体重と同じだが、人間にそれだけの体重があると、こんな具合になるわけだ。

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アドルフ・ヒトラーの悪名高い著作「我が闘争」が、2013年のベストセラーになったそうだ。ただし、プリント版ではなくデジタル版でだ。この本がKindle から販売されるや、ものすごい勢いで売れ続け、遂にはベスト・セラーになったということのようだ。

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写真(APから)は、エジプトはテーベの谷の墳墓群の一角から発見された壁画の一部。いまから3000年前に死んだエジプト人醸造家の墓のなかから発見されたものだ。古代エジプト人の信仰や生活の一端が伺われるので、非常に貴重な価値を持つ資料といえる。

読書誌「図書」の最新号(2014年1月号)に、瀬戸内寂聴さんの「これまでの100年、これからの100年」と題する講演記録が載っていて、興味深く読んだ。というのも冒頭で寂聴さんは、「毎日毎日が私にとっては、まさに死に支度ということです」と宣言されているからだ。寂聴さんは今年91歳になられるということなので、失礼な言い方かもしれないが、いつ往生しても(つまり死んでも)おかしくない年だ。凡俗はそれでも、自分はまだ簡単には死なないぞと思うものだが、寂聴さんの場合にはいつ死んでもよいように心の準備ができているという。これを俗に「お迎えの来るのを待っています」ともいうが、こういう心境になれるということは、ある意味素晴らしいことはなかろうか。

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八景島シーパラダイスのオタリアが、観客の前で書初めを披露しているというのでちょっとした話題になっている。筆者がこのニュースに接したのはワシントン・ポストのWEB版で、そこには自力で書き初めをしているオタリアの写真がアップされていた(上の写真)。そこで、ほんとかいなと思ってシーパラダイスのサイトに直接あたって真偽を調べてみた次第だ。

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今年は午年ということで馬の絵を水彩で描いてみた。馬のモデルは北斎漫画から借用した。これを見た人の中には、性的なニュアンスを嗅ぎ取った人もいたが、あくまでも北斎漫画からの借用なので、筆者自身には責任はない。もっとも筆者はこの馬の図柄がエロティックなどとは毛頭思っていないのだが。

「餃子の王将」の社長が何者かによって射殺された事件を巡って、日頃から王将を利用している客を中心に同情と励ましの声が寄せられているそうだ。何でもない市井のエピソードのようだが、それにしても何故、一飲食業者がこれほどまでに、人々の関心を呼ぶのか。筆者なりに心当たりがあるので、つまらないおせっかいかもしれないが、紹介しておきたい。

首都高の改修計画が発表された。それによると、傷みが激しいために作り直すのは5区間計8キロで費用は3800億円、そのほか2千か所55キロ区間で大規模補修を行い費用は2500億円、合計6300億円については、高速道路料金を無料化するタイミングを15年先延ばしにすることで調達する、というものだ。要するに現在の高速道路網を前提にしているわけだが、ちょっと待ってくれよといいたくなる。

楽天の田中将大選手の大リーグ挑戦を巡って、本人の希望と球団側の思惑が食い違って、ちょっとした問題が沸き起こっている。本人は是非、先日成立したポスティング制度の新しいルールに従って大リーグを目指したいと言っているのに、楽天球団側が難色を示しているのだ。その背景には、金の問題があるようだ。

良いニュースと悪いニュースでは、悪いニュースを先に伝える方が有効、こんな研究結果がナショナル・ジオグラフィックに紹介されていたが、それを読んだ筆者は首をかしげてしまった。というのも、筆者の日頃の印象では、悪いニュースは最後に伝えた方が、少なくとも伝え手にとってはメリットがあると感じていたからだ。それに対して良いニュースは、真っ先に伝えた方が良いと。

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ブランドン・スタントン(Brandon Stanton)はニューヨークを根拠地にしてフォトブログを運営する変わり種の写真家だが、一部の物好きたちから大きな声援を受けている。もともとシカゴで金融ディーラーをやっていたが、金融危機のあおりでクビになった後、ニューヨークに出てきて写真家になった。

先日、自分自身がピロリ菌と戦っている様子を、このブログで紹介したところだが、二度にわたる挑戦の末、ついにピロリ菌の除菌に成功した。その結果、今のところどういう状態が現出したかについて、記録の意味で、書いておこうと思う。

勝っても負けても絵になる男、なんてそうあるものではない。昨年から今年にかけて、ポストシーズンを含めて29連勝中の楽天田中将大投手が、日本シリーズ第六戦の舞台で、敗北を喫した。その負けっぷりが絵になったというので、日頃プロ野球ファンであった人々をうならせたのは無論、あまりプロ野球に興味をもたない人も、思わずうなったのではないか。

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上の絵は、クリムトが1917-18年に描いた未完の肖像画、モデルはヨハンナ・シュタウデという女性である。今ベルリンで開催中の美術展「ウィーン・ベルリン:二都の美術展」に展示されている。この美術展は、19世紀末から20世紀初頭にかけてのベルリンとウィーンを舞台に活躍した画家たちの作品をとりあげることによって、この二つの都市がコラボレートすることで、ドイツ圏の美術を高めていった過程をクローズアップさせている。

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昨日の記事で、台風26号の大雨のために、船橋市にある長津川調整池が冠水したということを書いたが、これはその調整池の今日の時点での姿を映したもの。あれから一日経っているので、水の放流が大分進んでいるが、それでもまだこんなありさまだ。奥の方に見えているコンクリートの四阿が、昨日はほとんど水没しかけていた。

今回の台風26号は平成16年の台風22号以来の超大型台風だということで、各地に大きな災害をもたらしたが、特に伊豆大島では大勢の死者・行方不明者が出るなど大惨事となり、いたましい限りだ。筆者の周辺では幸いことなきを得たが、それでも台風のすさまじさを思い知らされることは起きた。

今年も村上春樹はノーベル賞を受賞できなかった。ここ数年、彼は常にノーベル賞受賞の最有力候補であると世界中の人々に言われ続けてきたし、日本のメディアも彼がノーベル賞を受賞するのは当然のことだと大声で言ってきた手前、毎年のように彼がノーベル賞受賞を逸している事態が信じられないと言った落胆ぶりを見せているが、筆者はそうは思っていない。村上春樹がノーベル賞を貰えないことには、本質的な理由があると考えているからだ。

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