日々雑感

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相手を貶めたり侮辱することを目的に使われる言葉を侮蔑語というが、言葉というものは面白いもので、当初は侮蔑語として使われていた言葉が、使われているうちにマイナスのニュアンスを失い、かえってプラスのニュアンスを感じさせるように変化する場合がある。たとえば日本語の"小僧"という言葉。これは相手の人格を貶める意味で使われ始めた言葉であるが、そのうち相手の可愛らしさを強調する言葉に変化していった。勿論使われるコンテクストによっては、侮蔑の意味を感じさせないことはないが、コンテクストさえ間違えなければ、侮蔑と受け取られることは少ない。

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女性のヌードが芸術になりうることは、古代ギリシャ時代から人類共通の普遍的真理とされてきたが、男性ヌードはどうだろうか。男性のヌードがギリシャの芸術作品を彩ったことからみると、ギリシャ人は男女の区別なしに、むき出しの、つまりヌードの、人体に、芸術的価値を認めたと考えられるが、それは人類の歴史の中では例外的なことだったようだ。というのも、古代のギリシャ人以外に、男性ヌードに芸術的な価値を置いた文化はなかったからである。日本文化も例外ではない。日本人はいわゆる男色には鷹揚な民族だといえるが、男の裸に芸術的な価値を認める日本人はかつてなかったと言ってよい。(三島由紀夫のようなごく少数の例外はあるが)

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写真(TIMEから)は、ニューヨークはマンハッタンの高層ビル建築現場で、ランチタイムのひと時を空中で過ごしている11人の男たちを写したものだ。1932年9月29日に撮影されたもので、場所はロックフェラーセンターにあるRCAビルの建築現場、地上800フィートの上空だそうだ。

「冷え込んでいるのは、日中政府間の関係。大事なのは一人ひとりの関係で、ぼくは、中国にいる友人たちを信じている」こんな趣旨のことを、小沢征爾さんが朝日新聞とのインタビューの中で語っているのを読んだ。(9月19日付朝日新聞朝刊)

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この映像はプロ・ボクシングの試合でフック・パンチが決まった瞬間。このパンチはカウンター気味に決まったのだったが、その直後パンチを浴びたボクサーの顔は、まるでつぶれたマシュマロのようにぐにゃぐにゃになってしまった。その様子を、スローモーションビデオで見ていて、パンチの破壊力にうならされた。パンチを食らって死ぬボクサーがいるというのも、これを見たら納得できる。人間のパンチは、砲丸なみの威力を持つということだ。

日本のお菓子の銘柄に"カントリーマアム"というのがあるが、これは"Ma'am"というアメメリカの日常語からとったものだ。日本語でいえば"おばちゃん"といったニュアンスの言葉だ。ところが、日本人の中にも"おばちゃん"と呼ばれて気分を害する人がいるように、アメリカ人にも"Ma'am"と呼ばれて不愉快になる人がいるそうだ。ではどんな人たちが、どんな場合に、最も不愉快になるのか、ハフィントン・ポストのスタッフが調査したそうだ。

今朝(8月28日)ツイッターのアカウントにアクセスしようとしたら、殆ど白紙に近い画面が現れてきた。おかしいなとは思ったが、そのうち修復するだろうと軽く見ていたら、なかなか治らない、そのうち、これはハッカー集団によるサイバー攻撃だということを、ワシントン・ポストが伝えた。だとすれば、ゆゆしき事態なわけだ。

筆者が藤圭子の歌を始めて聞いたのは、いわゆる歌番組の中ではなく、テレビニュースを見ていた時だった。そのニュースは、新人歌手として売出し中だった彼女を紹介しながら、「夢は夜開く」の歌声をバックで流していただけだったのだが、それを聞いた筆者は、すっかりその魅力に囚われてしまったのである。それは衝撃と言ってよかった。その頃、日本の歌謡曲など殆ど聞いたことがない筆者だったが、彼女の歌だけは、人をして耳を傾けしむるものがある、と感じた次第だった。

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ヤンキース所属のイチローが、21日の対ブルージェイズ戦で安打を放ち、日米通算4000本安打を記録した。一口に4000本と言うが、大リーグの長い歴史においてもいままで二人しか記録していない。伝説の安打製造機タイ・カッブと、ハッスル・プレイヤーとして名高いピート・ローズだ。二人とも24年間の大リーグ生活で達成した記録を、イチローは日本球界での9年、大リーグでの13年、合せて22年間で達成した。

NHK大河ドラマ「八重の桜」もいよいよ後半に突入して、八重さんも新しい生き方を模索するさまが描かれるようになった。そんな中で、将来八重の夫となる新島襄がいよいよ登場する場面があった。岩倉使節団の通訳に雇われた新島襄が、使節団と共に海を渡ってアメリカにやってきた山川捨松、後の大山巌夫人と出会う場面である。

全国の自治体の御当地シンボルとしてのユルキャラ。そのコンテストが行なわれ、船橋市のシンボル・ユルキャラである「ふなっしー」が優勝したそうだ。その様子をテレビニュースで見ていた筆者は、船橋市民の一人として思わず微笑んでしまった。

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アメリカ国籍で南アフリカで活躍しているフォトグラファー、ロジャー・バレン(Roger Ballen)が、ケープタウンで音楽活動をしていたグループ、DIE ANTWOORDとコラボレーションした "I Fink U Freeky" がネット上で大ブレークしているそうだ。筆者にはどう受け取ってよいのか十分に解しかねるところもあるが、楽しそうな雰囲気は伝わってくる。

今場所(2,013年夏場所)の最大の見どころは、いうまでもなく稀勢の里の相撲ぶりである。何年ぶりに日本人の横綱が誕生するか。その期待を背負った男が、果して期待通りの成績を上げて、横綱を手にすることができるか。日本人なら誰でも気になるというものだ。

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今年の7月7日は、ヴラヂーミル・マヤコフスキー(Влади́мир Влади́мирович Маяко́вский)の生誕120周年にあたるというので、ロシアを始め方々のメディアが彼の業績の意義について回想している。マヤコフスキーといえば、ロシア革命と強く結びつき、ロシア革命を鼓舞し続けた詩人という評価が先に立ったため、ソ連の社会主義が歴史的な意義を剥奪された今日にあっては、マヤコフスキーの意義も軽視されがちである。

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写真(Das Spiegelから)に映っているのは兄妹。お兄ちゃんのほうは iPad を操り、妹のほうは iPhone をいじくりまわしている。でも、この子たちは、ただ遊んでいるわけではありません。お勉強をしているのです。

京都大蔵流の狂言師で人間国宝の茂山千作翁が亡くなった。93歳と云うから大往生といってよい。千作翁は京都を拠点としていたので、関東人である筆者には、他の狂言師ほど身近ではなかったのだが、それでも時折拝見する芸は、まことに心あたたまるものがあった。千作翁はなによりも笑顔が素敵な人だった。その笑顔で、太郎冠者や山伏などを心憎いように演じる。その姿が狂言好きの筆者の瞼の底に焼き付いている。

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今年(2013年)は、日本が世界に誇る映画監督の一人小津安二郎の生誕110周年ということで、松竹を中心に様々なイベントが計画されているという。中でもその目玉は、小津の代表作をデジタルで再生し、それを劇場上演することだ。いまのところ、今週から始まるカンヌ映画祭に、小津の最後の作品「秋刀魚の味」が特別上演されるほか、ヴェニス映画祭では「彼岸花」の上映が予定されているという。また国内では、11月以降に東京神保町シアターで小津作品の集中上映が予定されているそうだ。

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北京東部のビジネス地域に面白い形をしたビルが建ちあがってきたというので、中国のネット社会でちょっとした話題になっているそうだ。というのも、その形が何かを連想させるからだという。その何か、とは何か?さよう、御察しのとおりである。人間の男根のことなのである。

日本人が陸上短距離走に弱いのは体質的な宿命だと嘗てはいわれていたものだ。長い間陸上短距離走は、黒人選手たちの独壇場であり、白人でさえもなかなか及ばなかった。まして日本人を含めた所謂黄色人種にとっては、体力の壁が厚すぎるといわれたものだ。 

カー・テクノロジーがどんどん進化して、部分的なオート・ドライブが実現しているが、全面的なオート・ドライブ、つまり人間の手を必要としない、ヒューマンレス・ドライブが、遠からず実現しそうだという。それが実現すれば、自動車は自分の判断で運転し、人間はそれに乗っているだけで、目的地に運んでもらえる。そうなれば、目の見えない人を始めとした障害者にとって移動することが各段に楽になり、老人や子供でさえも、単身自動車で移動できるようになる。こんな夢のような話が、今後5年以内に実現する可能性が高いというのだ。
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