日本の政治と社会

西部邁と佐高信は吉田茂嫌いでも一致しているようだ。その理由を西部は、吉田が非日本人的であることだと言っている。その更に根っこの理由としては、吉田が対米従属の戦後レジームを作り上げた張本人だということがあるらしい。吉田は、戦時中にはほとんど何もせずにいたくせに、戦後になると一躍花形政治家になった。それはアメリカが吉田の利用価値を認めて登用したやったおかげで、吉田本人の実力ではない。吉田は、アメリカの威光をバックにして政敵どもを叩き潰し、自分の思うような戦後レジームを作り上げた。そのレジームというのが対米従属の平和主義というものであり、それが西部には非日本的な軽挙の如く受け取られるということなのだろう。

思想放談:西部邁と佐高信の対談集

| コメント(0)
西部邁は、左翼として出発し、後に右翼・保守主義に転向したのだそうだ。左翼といってもそう根の深いものではなかったらしく、東大に入学したあとブントの学生運動にかぶれた程度であったらしい。だから、豚箱に半年ほどぶち込まれると目が覚めて正気に戻ったということのようだ。その点は、筋金入りの左翼として出発し、ブントにも理解を示しながら、終生左翼的な心情を抱き続けた廣松渉とは大きな違いがある。

日本の極右の担い手

| コメント(0)
10月2日の朝日の朝刊に、在特会の体質を分析した社会学者樋口直人氏の小文「極右を保守から切り離せ」が載っているのを読んで、考えさせられるところがあった。氏は一年半の期間をかけ、在特会のメンバー34人に直接インタビュー調査を行い、そこから彼らの特徴を分析・抽出したという。それによれば、彼らの大部分は高学歴で、正規雇用の職についており、しかもホワイトカラーが多かった。つまり、俗にいう勝ち組が大多数を占めるというのである。

佐高信と西部邁の対談集「思想放談」を読んだ。この二人は、それぞれ右と左のチャンピオンを自認しており、水と油のような間柄と思えるのだが、何故か気が合うらしく、この本以外にも対談集を出しているし、個人的にも気を許しあった間柄らしい。何故そうなったのか。その手がかりが「トクヴィル」を語った部分に出てくる。佐高はある文章の中で西部邁を批判した時に、西部から「便所の落書きみたいな文章を書くな」と怒られたことがあったが、その時に逆切れするどころか、うまいことを言うもんだと感心してしまい、それ以来西部を高く評価するようになったのだという。

日本のネオナチ

| コメント(0)
140902.nazis.jpg

日本にもネオナチが存在する、ということを筆者は、英紙ガーディアンのウェブ上の記事で知った。この記事は、安倍晋三首相のお友達として知られる女性閣僚(某総務大臣)と自民党の女性幹部(某政調会長)とが、日本のネオナチの幹部とツーショット写真をとっていたことを紹介しているのだが、その中で日本のネオナチの特徴を簡単に説明している。

佐高信「安倍政権10の大罪」を読む

| コメント(0)
佐高信の政経外科シリーズ第16段「安倍政権10の大罪」を読んだ。安倍政権を「タカ派」ならぬ「バカ派」と断ずる佐高が、その数ある罪の中から10の大罪をピックアップし、それらがいかに犯罪的で反国民なものであるかを力説したものだ。

先日、佐高信と寺島実郎の対談「この国はどこで間違えたか」を取り上げた際に、辛口の評を投げてしまったが、この対談には、耳を傾けるべきところもある。筆者が特に裨益されたのは、イギリスと日本の比較文化論だ。

佐高信と寺島実郎の対談「この国はどこで間違えたのか」を読んだ。佐高はほんの最近読み始めたばかりだが、寺島の方は雑誌「世界」に連載中の文章など、すでにいくつか読み進んできた。佐高は自称他称とも左翼であり、旧社会党や現社民党を支持するなど一貫して左向きの姿勢をとってきたようだが、寺島の方はどちらかと言えば、中道保守的なスタンスを取ってきた。ところが、最近はそんな寺島でさえ、世間では左向きの論客として見られているという。それは、世間全体が大きく右に傾いたせいで、中道が相対的に左になったせいだ、と寺島本人が語っているとおり、いまの日本は右寄りのタカの天国になっている(「いまの日本はタカ派ばかり」と佐高がいうとおりだ)。

安倍・モディのハネムーン

| コメント(0)
インドのモディ首相が初の外遊先として日本を選んだことに対して、安倍首相が最大限の礼儀を尽くして「おもてなし」をした。京都の観光旅行にお付き合いをしたり、一緒に夕飯を食ったりもした。その様子をテレビで見ると、まるでハネムーンのようである。ある意味、オバマの時以上のおもてなしぶりだ。

毒舌家で知られる評論家の佐高信のことを、筆者は名前だけは知っていたが、彼が書いたものは読んだことがなかった。最近、「週刊金曜日」という雑誌の中で、右翼の大物といわれる朝堂院大覚と対談しているのを読んで、そのなかでかなり過激なことを言っているのに感心し、一つ別のものも読んでみようという気になった次第であった。

日本の少子化が進み、その結果人口の急激な減少が懸念されるようになった。この減少は、世界史的に見ても前例のないすさまじい規模のもので、人口減少と言うような生易しい言葉ではなく、人口崩壊ともいえるものだと指摘されている。ある試算によれば、現在約1億3千万人の人口が、2060年には8千700万人にまで減少するという(もっとドラスティックに減少するという試算もあるようだ)。

死後への備え:献体を選択する人々

| コメント(0)
筆者が属している所謂団塊の世代が今後後期高齢期から末期高齢期へと進んでいくに従い、年々死亡する人の数も増えて行く。NHKはそれを多死社会の到来と呼んでいたが、たとえば2030年には160万人もの人が死亡するだろうと推定されている。一方生まれる者はそれよりはるかに少ないから、人口が急速に減少するのも無理はない。

徴兵制がホットな話題に

| コメント(0)
人々の間で徴兵制がホットな話題になっているようだ。安倍総理大臣自らが、徴兵制はありえないといって人々の不安を宥めようとしているくらいだから、いかに深刻に受け取られているか、わかろうというものだ。

渡辺靖著「アメリカン・デモクラシーの逆説」を読んで、ゲーテッド・コミュニティや監獄ビジネスの実態に関心を引きつけられたが、それと並んでもう一つ、アメリカの農業の実態にも強い関心を抱かされた。ゲーテッド・コミュニティや監獄ビジネスは、日本では起きる可能性が感じられず、したがって他人ごととして聞き流せるが、農業のあり方については、日本もアメリカの二の舞を踏むことになりかねない。つまり、問題としては非常に深刻なわけだ。

父子関係の取り消しを求めて争われていた三つのケースについて、最高裁の判決が出た。三つのうち二つのケースは、母親と子どもの側から提訴されたもので、いづれも、現在は子どもの血縁上の父親と母子が一緒に生活をしている事態を踏まえ、法律上の父親との間の父子関係の解消を求めたものだ。他の一つは、法律上の父親から出されたもので、自分と血の繋がっていない子どもとの間の父子関係の解消を求めたものだ。このいづれのケースについても、最高裁は父子関係の取り消しを認めなかった。その主な理由は、子の身分の保障という。

川内原発は世界一安全か

| コメント(0)
鹿児島県にある九州電力川内原発1、2号機について、原子力規制委員会が新たな規制基準に適合すると判断した。安倍政権は、「規制委が基準に適合すると認めた原発は再稼働を進める」という方針を出しているので、今後、地元の理解が得られれば、再稼働すると思われる。いまのところ、鹿児島県や薩摩川内市は再稼働に前向きな姿勢を示している。

安倍政権でやりたい放題の官僚たち

| コメント(0)
安倍政権が国権的色彩の強い政策を次々と打ち出しているのをよいことに、国家権力の担い手たる官僚たちの攻勢が目立ってきている。秘密保護法の作成過程では、国家秘密と称して、情報を事実上官僚の手に独占することに成功したし、集団的自衛権の解釈見直しの過程を通じては、官僚が外交上の切り札を手にすることに成功した。そして今回は、警察や検察の捜査についての議論を巡って、司法取引や通信傍受の分野で、官僚の権力を更に強化するような動きが露骨に見られる。

奇妙な理屈:経団連が軽減税率に反対

| コメント(0)
消費税を10パーセントに上げるタイミングで、自民党と公明党からなる連立政権は、食品など一定の分野に軽減税率を導入することを方針として掲げている。そこで、その方針を具体化するために、経団連を始め、50ほどの業界代表から意見を聞く機会を設けたところ、経団連は軽減税率自体に反対する意向を示したそうだ。このこと自体は、別に不思議でも何でもないが、不思議に思われたのは、彼らがその根拠として示した理屈だ。軽減税率を導入すると、金持もその恩恵にあずかることになる。だから、そんな金持ち優遇の措置は、やめるべきだ、というのである。

麻生太郎副首相のいじめ談義

| コメント(0)
先日、麻生太郎副首相が、いじめについて持論を展開し、「学校で一番いじめられるやつっていうのは、けんかは弱い、勉強もできない。しかも貧しい家の子」といったというので、ちょっとした話題になった。麻生副首相は、こういうことで、日本も外国から喧嘩が弱いと思われたらいじめられるから、喧嘩が強いんだということをわからせなければならない、という意味のことを言いたかったのだろう。

解釈改憲を語る:三粋人経世問答

| コメント(0)
無覚先生:安倍政権がついに集団的自衛権の行使を容認することについて閣議決定しましたね。色々批判的な意見があったなかで、十分な議論を尽くすことなく、それこそあっという間と言ってよいほどの短期間で、従来の政府がとってきた憲法解釈を、180度転換しました。そのことによって、少なくとも内閣の姿勢としては、いつでも集団的な自衛権の発動が可能になる。これについては、憲法を無視するものだとか、これまでの国是である平和主義を捨てるものだとか、批判的な意見がある一方、日本の安全保障と言う点から、評価する見方もある。さて、皆さんはどのように評価しますか。

Previous 5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15



最近のコメント

アーカイブ