世界情勢を読む

今年秋に行われる上下両院の議院選挙に向けて、いまアメリカでは予備選挙が行われている最中だ。そんな中で、共和党の下院院内総務として大きな政治的影響力を持つといわれたエリック・カンター議員が、ティー・パーティ系の全く無名の新人に大敗を喫して、政治の舞台から消え去るという、思いがけない事態が起こった。アメリカではこのことをめぐって、すさまじいほどの議論が巻き起こっているらしく、その中で、これは前代未聞の、政治の常識では考えられない事態だとする論調が支配的だということだ。

ギリシャの極右「黄金の夜明け」

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先日のEU議会選挙での極右勢力の躍進に見られるように、最近のEU諸国での極右の伸長が目立っている。ギリシャも例外ではなく、「黄金の夜明け」という極右政党が人々の広範な支持を獲得しつつある。この政党は極右の中でもネオナチを標榜しており、党旗のデザインにもナチスのハーケンクロイツを思わせるイメージを採用している。

EU議会選で反EU派が躍進

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EU議会選が5年ぶりに行われ、反EU派が躍進した。フランス、イギリス、ギリシャでは第一党になり、全体でも3割の議席を獲得した。ギリシャで第一党になった急進左翼連合は左翼を名乗ってはいるが、主張はナショナリスティックであり、フランスで第一党になった国民戦線は極右政党として知られている。各国でEUへの批判的な意見が、ナショナリスティックな勢力の躍進をもたらしたといえる。

日中両軍機の異常接近

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日中間でまたきな臭い事態が起こった。5月24日、東シナ海の日中中間線付近を飛行中の自衛隊機二機に向かって、中国軍の戦闘機が背後から近づき、一時は30メートルの近さにまで近づいたというものだ。中国軍機はそのまま飛び去ったようだが、まかり間違えば深刻な事態につながりかねなかったとして、日本側は外交ルートを通じて、中国側に厳重に抗議したということだ。

タイのクーデター

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タイで半年以上にわたって続いていた政治的混迷に対して、軍がクーデターで応えた。当初、軍は、政府側(タクシン派)と反タクシン派との間で中立だと言っていたが、インラック前首相はじめタクシン派の要人を次々と拘束したことから考えると、反タクシン派に肩入れしていることは間違いない。

習近平の覇権主義的発想:アジア安保

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上海で開かれたCICA(アジア信頼醸成措置会議)の首脳会議で、習近平が開催国を代表して基調演説を行い、その中で「アジアの安全は結局、アジアの人々が守らなければならない」と述べ、中国がアジアの安全を主導する意欲を示した。また、「第三国に向けた軍事同盟の強化は、地域の安全のためにならない」と述べ、日本やフィリピンとの同盟強化をはかるアメリカをけん制した。

中国が経済規模で米国を追い抜くのは時間の問題だと言われてきたが、それはすくなくとも数年以内のことではないとも言われてきた。というのも、為替レートを基準にして両国のGDPを比較すると、2013年度には中国はまだ米国の5割強に過ぎず、この差を埋めるには、かなりの時間がかかるだろうと、推測されてきたからである。

プーチンはドライでクールな政治家と思っていたが、どうもそうでもないらしい。ウクライナをめぐる彼の最近の行動ぶりをみていると、クールどころかホットそのものだ。それが、かれのロシア・ナショナリズムの反映であることは間違いないようだ。ナショナリズムそのものは、政治家にとっては操作の対象となるかぎり、クールな政治とも両立しうるものだが、どうもプーチンの場合には、自分自身がナショナリズムに呑まれてしまっている風情が伺われる。つまりホットになりきっているわけだ。そのようなプーチンの顔をみていると、頭から湯気が上っているようにも見えてくる。

タイの憲法裁判所が、三年前の人事を巡ってインラック首相に職権乱用があったとして有罪判決を言い渡した。タイの憲法の規定では、職権乱用で有罪となった首相は罷免されることになっている。このまま大きな混乱が起こらねば、インラック首相は失職することになる。

無法地帯化するウクライナ東部

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ドニェーツク、ルガンスク、ハリコフといったウクライナ東部諸州では、親ロシア派住民による地方政府庁舎や警察署などの占拠が続き、行政はおろか日常生活が麻痺する事態が生まれている。今や、ウクライナ政府はこれら地域に対する統治能力を失っており、これらの地域はもはや無法地帯と化していると言ってもよい。

オバマ外交に厳しい米メディア

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オバマ来日の成果を評価して、筆者は「安倍首相はオバマ大統領をうまく料理した」と書いたが、そのオバマ大統領の米国内での評価はもっと厳しいようだ。NYTは、中東和平交渉の頓挫と並ぶ挫折だといって、オバマは日本が熱望していた防衛義務の確認に踏み込んだ言説を与える一方、TPPでは何も獲得することができなかったとオバマを批判している。(Obama Suffers Setbacks in Japan and the Mideast By Mark Lander and Jodi Rudorenapril)

韓国船沈没事故は他人事ではない

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300名以上の死者・安否不明者を出した韓国船の沈没事故は、乗客を放り出して自分が真っ先に逃げた船長の行動など、事故の状況があきらかになるに従い、筆者などは絶句せざるをえないほどあきれかえってしまった。日本でなら到底考えられない事態だ。いったい、この国はどうなっているんだろう、と疑問が湧き上るのも当然だろう。

復活するKKK

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先日米カンザス州でおきた白人レーシストによるユダヤ人襲撃事件は、アメリカの伝統的なレーシスト団体KKKの復活を印象付けた。というのも、犯人のフレージャー・グレン・クロスが、KKKの地方組織のリーダーであったことが明らかになったからだ。クロスは自分の行為が正義にかなっているといっており、白人の権利を守ることが自分たちの使命だと、まじめな顔でいっているそうだ。そんなことから、連邦政府では、この事件を連邦法の規定によるヘイト・クライム事案として扱うべきかどうか、検討しているという。

アル・シーシはエジプトの明智光秀?

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明智光秀といえば、日本の歴史上さえない男の代名詞になっているが、平成になってもなお亡霊が彷徨しているらしいところから、日本の負の宿命かと思ったら、同じような男がどうやらエジプトにもいるらしい。今や破竹の勢いで、権力を簒奪しようとしているアル・シーシ将軍のことだ。

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エジプトでは、5月の大統領選挙に向けて、アル・シーシ将軍が軍服を脱いで立候補を表明したことで、事実上新たな大統領が決まったと言える。というのも、いまのところ、ムスリム同胞団は先の憲法制定時と同じようなボイコット戦略をとるといっており、したがって有力な対立候補がいないばかりか、誰もアル・シーシに対抗しようなどとは考えていないからだ。こんななかで、疑問があるのは、アル・シーシはなぜ、一挙に権力を奪取しないで、時間をかけてゆっくりしていたのか、ということだ。

北朝鮮の男はみな金正恩カットにせよ

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北朝鮮の独裁者金正恩といえば、大胆に刈り上げた独特のヘアスタイルがトレードマークになっているが、北朝鮮ではこのヘアスタイル(金正恩カット)を、北朝鮮人の男すべてが採用するように強制し始めた、という噂が流れている。噂の出所は、韓国の英字紙 Korea Times だ。

台湾の議会占拠騒ぎ

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台湾では、3月18日から学生たちによる議会(立法院)の占拠騒動が続いており、24日には議会のみならず政府(行政院)まで占拠し、治安部隊が出動する騒ぎにまで発展したという。台湾のような、いわば安定した民主主義国家で、なぜこんな騒ぎが起きているのか。

プーチンの地政学的決断

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今回のプーチンによるクリミア半島併合は、欧米諸国には国際法への深刻な挑戦として映った。欧米の主要諸国では、プーチンの内政面における抑圧的な態度を批判してソチ・オリンピックをサボタージュした経緯があるが、今回はサボタージュくらいで済ますわけにはいかないだろう。なにしろ、世界の秩序を定めている国際法を踏みにじったわけだ。しかも、他国を侵略するという最悪の方法によってである。

ウクライナに核が残っていたら?

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今回のプーチンによるクリミア併合の動きを、ウクライナも欧米も有効に阻止することが出来なかった。そこで、プーチンの力ずくの政策の前に、国際法は無力だった、という議論も巻き起こっている。というのも、ウクライナは過去に、保有していた大量の核兵器を放棄する見返りとして、将来にわたる国家の安全の保障を、英米及びロシアの指導者から保障されていたにかかわらず、こんな事態に立ち至ってしまった。ウクライナの安全を守るのが国際法の役割に関わらず、それが守られなかったのは、ロシアは無論、英米にも責任がある、というわけである。

プーチンのロシアに及び腰な欧米

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クリミア併合に向けたプーチンの動きに対して、EUとオバマのアメリカが強力な対抗措置をちらつかせて牽制してきたが、その対抗措置というのが、じつに中途半端なものだというので、一騒ぎ持ち上がることを期待していた連中をがっかりさせている。というのも、オバマやEUが持ち出したのは、けち臭い経済制裁措置で、プーチンにとっては大したダメージにもならないからだ。プーチンのロシアが本気で恐れていたのは、軍事的な対抗措置であり、もしそうなった場合に、ロシアに勝目があるかどうか自信がなかったはずだ。プーチンの側近が最近、ロシアにはアメリカを死の灰の山にする能力があるといって恐喝していたのも、自信がないことの裏返しだったのだと思われる。

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